先日、重症アトピー性皮膚炎の治療薬デュピクセントを初めてなさる方の初回指導日でした。
アトピー性皮膚炎の注射薬「デュピクセント」が発売後一年半がたちます。
デュピクセントとは、アトピー性皮膚炎の炎症に関わるIL-4、I L-13という物質(サイトカイン)を直接抑制する自己注射薬で 2週間に一度ご自身で注射していただく薬剤です。
非常に効果的な薬剤ですが、、3割負担で一本25000円とかなり高額なのがネックでした。
今年の春から 最大3ヶ月の長期処方が可能となったことで、高額医療制度を用いると月々の患者さんの負担がぐんと下がることとなりました。
高額医療制度や限度額申請制度など非常に複雑な話・・ですが、さらに、会社や大学(福岡大学や福岡歯科大学など)が独自の負担制度をお持ちのところも多数ありますので是非ご確認なさるとよいかと思います。
当院ではアトピー性皮膚炎の外用指導に力を入れているため、今まで治療がうまく行ってなかった方でも、よくなって喜んでいただくことも多いです。
ただ中には、しっかり頑張って塗っていらっしゃるにもかかわらず、病気の勢いが強く、中々思うように改善しない方もいらっしゃいます。
そのような方に、デュピクセントは大きな副作用や併用禁忌薬剤 などもなく、お使いいただきやすい薬だと思います。
15歳以上の中等症~重症のアトピー性皮膚炎患者さんが適応となります。
ご自宅で自己注射していただかなくてはならない薬ですが、少なく とも最初の2回は当院で一緒に練習しながら投与いたします。
院内に製剤や注射、負担額などについての動画も準備しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお声かけくださいね。
デュピクセントについて製薬会社サノフィさんのサイトです。ご覧ください
院長 加藤しおり