クリニックブログ

2019.10.30更新

先週末は東京でアトピー性皮膚炎の講演会でした。全国から400人規模の沢山の先生方がいらしていました。

オープニングセッション 東京逓信病院 江藤隆史先生のアトピー性皮膚炎のDisease Burdenのお話は心に響くものがありました。
アトピー性皮膚炎の中症〜重症の方は、痒みのため、また見た目により、様々なburden(重荷)を抱え、社会生活が制限されます。

適切な治療を受ける機会がなく、よくならない患者さんもいらっしゃれば、適切な指導を受け、真面目に外用なさっても治療への反応が悪い方がいらっしゃるのも現状です。
当院に通院なさってくださっている患者さんの中にも、定期的に通院していただき、真面目に治療をしていただいているにもかかわらず、残念ながら中々よくならない方もいらっしゃいます。

東京大学教授 佐藤伸一先生のご講演にもありましたが、アトピー性皮膚炎の病態解明も進み、私が医師になった20年前とは治療法も随分変わってきました。まだまだ新しい治療法の開発も多数進んでいるようで今後にも期待されます。

一開業医としては、コツコツと外用指導を繰り返し繰り返し行いながら、先日のブログにも書いたデュピルマブ(商品名デュピクセント)など新しい治療法も可能な限り取り入れていくことが求められていると思っています。

アトピー性皮膚炎の患者さんが

夢をあきらめず、
色々なことにチャレンジできる

そんなお手伝いができるよう
努めていきたいと改めて思いました。

  

 院長 加藤しおり

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2019.10.07更新

先日、重症アトピー性皮膚炎の治療薬デュピクセントを初めてなさる方の初回指導日でした。

アトピー性皮膚炎の注射薬「デュピクセント」が発売後一年半がたちます。

デュピクセントとは、アトピー性皮膚炎の炎症に関わるIL-4、I L-13という物質(サイトカイン)を直接抑制する自己注射薬で 2週間に一度ご自身で注射していただく薬剤です。

非常に効果的な薬剤ですが、、3割負担で一本25000円とかなり高額なのがネックでした。

今年の春から 最大3ヶ月の長期処方が可能となったことで、高額医療制度を用いると月々の患者さんの負担がぐんと下がることとなりました。
高額医療制度や限度額申請制度など非常に複雑な話・・ですが、さらに、会社や大学(福岡大学や福岡歯科大学など)が独自の負担制度をお持ちのところも多数ありますので是非ご確認なさるとよいかと思います。

当院ではアトピー性皮膚炎の外用指導に力を入れているため、今まで治療がうまく行ってなかった方でも、よくなって喜んでいただくことも多いです。

ただ中には、しっかり頑張って塗っていらっしゃるにもかかわらず、病気の勢いが強く、中々思うように改善しない方もいらっしゃいます。
そのような方に、デュピクセントは大きな副作用や併用禁忌薬剤 などもなく、お使いいただきやすい薬だと思います。

15歳以上の中等症~重症のアトピー性皮膚炎患者さんが適応となります。

ご自宅で自己注射していただかなくてはならない薬ですが、少なく とも最初の2回は当院で一緒に練習しながら投与いたします。 
院内に製剤や注射、負担額などについての動画も準備しておりますので、ご興味のある方はお気軽にお声かけくださいね。

 

デュピクセントについて製薬会社サノフィさんのサイトです。ご覧くださいni

 サノフィさんのサイト

院長 加藤しおり

 

 

デュピクセント治療

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

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