クリニックブログ

2023.11.28更新

週末は全国から30名の皮膚科専門医が集まり、
アトピー性皮膚炎や炎症性疾患(乾癬、化膿性汗腺炎、掌蹠膿疱症)の皮膚疾患への理解を深め、ディスカッションするワークショップに参加してきました。

お一人お一人に長い時間を割くことができない日本の皮膚科の地域医療システムの中で、
お悩みを把握し、共に治療目標をたて、より満足度の高いゴールを目指す。
ご参加くださった教授の先生方から直接アドバイスもいただきながら、全国の先生方とデイスカッションできすごく有意義な時間となりました。

週明け、早速スタッフにも共有させていただきました。
ワーク内でも話題にあがっていましたが、クリニック診療の中で、医療スタッフの役割はとても大事!
うまく役割分担して、クリニックとしてよりよい医療を提供できるよう努めて参りたいと思います。

貴重な機会を与えてくださり、心から感謝しています。

微力ながら地域医療に貢献できるよう精進してまいります。

ワークショップ

ワーク

広島の鼻岡けいこ皮フ科クリニック 鼻岡桂子先生と

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.10.10更新

アトピー性皮膚炎の全身治療薬
「リンヴォック」のエキスパートセミナーに参加させていただきました。

中等度、重症アトピー性皮膚炎の全身治療薬として、現在、3種類の内服薬と3種類のお注射があります。

内服薬はいずれもJAK-STATシグナル伝達経路を阻害するJAK阻害剤という大きなくくりでは同じような作用機序ではありますが、それぞれの効果や副作用などに違いがあります。それぞれの薬剤の特徴をしっかり理解し、患者さんに応じて投与していくことが大切です。

当院は中等度以上のアトピー性皮膚炎の方を多く診察しております。まずは、外用治療が基本ですが、難治の方には内服薬や注射も取り扱っております。かゆみ、皮疹、痒みによる不眠やストレス、QOLの低下などでお悩みの方はご相談くださいね。

連休は講演会続きで少し疲れましたが、色々と知識を深めることができました。

セミナーで長崎県大村市の上田皮ふ科 上田厚登先生と25年ぶり?にお会いしました。お互い新米内科医だったころ以来です。大きなクリニックを経営され、全国講演もなさるご高名な先生です。ようやくご挨拶でき、ほっとしました。

私も細々ですが、頑張ってまいります。

 

写真

 

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.10.06更新

中等症・重症のアトピー性皮膚炎の注射薬デユピクセントが生後6ヶ月のお子さんから使用できるようになりました。デュピクセントとは、アトピー性皮膚炎の炎症に関わるIL-4、I L-13という物質(サイトカイン)を直接抑制する注射薬です。

当院では皮膚科学会認定 皮膚疾患ケア看護師をはじめとする熟練したスタッフによるアトピー性皮膚炎の外用指導に力を入れているため、今まで治療がうまく行ってなかった方でも、よくなって喜んでいただくことも多いです。さらに、最近ではコレクチム軟膏やモイゼルト軟膏のような効果の高い外用薬で、コントロールできる患者さんも増えてきましたが、しっかり頑張って塗っていらっしゃるにもかかわらず、疾患の勢いが強く掻痒や皮疹に悩まされている方もいらっしゃいます。そのような方にデユピクセントは重篤な副作用や併用禁忌薬(併用できない薬剤のこと)もなく、効果が高い薬剤で当科も15歳以上の方に多く処方してまいりました。

成人は2週間に1度の注射で自己注射なさる方がほとんどです。
小児の場合、体重によって使用量・頻度・注射の形状(ペン型、シリンジ型)がかわってきます。
クリニックで注射していくことも、自宅で保護者の方(あるいはご本人)が注射していくこともできます。
在宅注射はとても便利だとは思いますが、保護者の方が嫌がるお子さんに注射していくのは中々大変かも知れませんねen

そのあたりも含め、ご相談して参りたいと思います。

こちらからも適応と思う患者さんにはお話してまいりますが、ご興味のある方はご相談くださいね。

デユピクセント

 

デュピクセントについて製薬会社サノフィさんのサイトです。ご覧くださいね。

サノフィさんのサイト

 

院長 加藤しおり

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.06.25更新

先週、福岡市で多汗症のセミナーが開催されました。
私からは、当院の多汗症治療とアンケート調査をご紹介させていただきました。
多汗症とは『汗により日常生活に支障がでる疾患』です。
2020年11月に日本ではじめて腋窩多汗症の保険診療での治療薬エクロックが発売されました。
多汗症の方は、パフォーマンスレベルが大きく低下し、精神的御負担もかなり大きいことが分かっています。
原発性腋窩多汗症患者さんを対象とした当院のアンケート結果からは、治療によりQOLがかなり改善されていることがわかりました。
汗は医療機関で治療できる疾患です。お近くにお困りの方がいらしたら、どうか教えてあげてくださいね。


セミナー後は先生方との意見交換会でした。
コロナ禍で3年間、お預けになっていた開業医の先生方とのリアルな意見交換会は本当に久しぶりでした。
先生方の変わらずお元気そうなお姿がみれて、なんとも幸せなひと時となりました。

 

※ 脇汗セルフチェックシート  お悩みの方は現在の状態をチェックしてみてくださいね。

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.06.13更新

 

東京で開催された原発性手掌多汗症の治療薬アポハイドローションの発売記念講演会にご招待いただき出席してまいりました。

原発性手掌多汗症とは手汗により日常生活に支障をきたす疾患です。

・手汗でノートがしわしわになって恥ずかしい
・手汗でお友達や異性と手がつなげない
・鉄棒や球技ができない
・空手や柔道、新体操など裸足の競技がすべってできない
・ピアノや楽器が弾けない
・スマホが汗で操作できない
・パソコンが汗でこわれた

などでお困りの方はいらっしゃらないでしょうか?

2022年のアンケート調査によると原発性局所多汗症の方は人口の10%(手掌多汗症2.9%、腋窩多汗症5.9%)いらっしゃいます。しかしながら、原発性局所多汗症患者さんのうち、医療機関の受診率はわずか4.6%です。

二宮和也さんのテレビCMでも流れていますが、「原発性手掌多汗症」という病気があること、そして医療機関で保険診療できるようになったこと、を私たち医療従事者が、啓蒙していく必要性を感じています。お悩みの方は皮膚科にご相談くださいね。

朝4時起きの、弾丸日帰り出張でしたが、有意義な一日でした。

アポ

アポハイド2

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.05.27更新

福岡市で皮膚科の先生方を対象にざ瘡の講演をさせていただきました。


スライド60枚、頑張って仕上げ、講演に望みましたが、、、
緊張のあまり声が震えすぎて上手く講演できませんでした。。。
今回は、新米の頃大学でお世話になった先輩方や美容のエクスパートの先生方もご参加いただいたため、今までに経験したことのない緊張感におそわれてしまいました。


ご存知の方はご存知だと思いますが、
私はかなりの人見知りで、人前にでるのも極度に苦手なタイプです。最近は、医師としての使命と、自分の成長のための苦行と思い、なるべくお断りしないように取り組んでまいりましたが、、一度失敗するとトラウマになりそうですが、気を取り直してなんとか対策していきたいと思います(笑)

さて、
肝心の講演内容ですが、
保険診療をベースとしたコメド(面ぽう)対策の継続の重要性、外用治療におけるちょっとした工夫、そして難治性の方には、医療機器や薬剤を用いた美容施術の併用についてお話しさせていただきました。
ニキビは痕(瘢痕)になってしまうととても治療が難しくなります。
なるだけ早期治療を開始し、継続していくことが、痕を残さないための近道です。


ニキビは皮膚科へ!
お近くにニキビの方がいらしたらぜひ受診をお勧めくださいね。


座長をお務め頂きました
たかはら皮ふ科 高原正和先生、
ご参加くださいました先生方、お声かけくださいました製薬会社の方々、大変感謝申し上げます。

ニキビ

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.05.23更新

もうすぐ手の多汗症(手掌多汗症)の塗り薬が発売されます。

教科書やノートがシワシワになりやぶける
汗でハンカチが手放せない
汗が気になって異性と手がつなげない

そんなお悩みはないでしょうか。
汗のために痒みが出たり、湿疹ができれば皮膚科に相談にいらっしゃいます。しかし、汗のみのお悩みでは、どこに相談しにいったらよいのかわわからなかった患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

今回発売されるアポハイドローションは保険診療で処方できる外用薬です。就寝前に5プッシュを両手に塗布し、乾かして就寝、翌朝洗い流していただきます。

「多汗症は皮膚科へ」

保険診療の脇の多汗症治療薬もあります。

お困りの方がいらしたら、ぜひ教えてあげてくださいね。

処方開始は6月上旬の予定です。

※12歳以上が適応です。
(12歳未満の方は医療機関専売のキュアデイズをご紹介しています)

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.04.27更新

鳥居薬品様株式会社様にお声かけいただき、アトピー性皮膚炎について、講義させていただきました。

テーマは「当科におけるアトピー性皮膚炎の取り組み 〜重症度に応じたプロアクティブ療法について〜」

 

アトピー性皮膚炎において、一番重要なのは、寛解(炎症がなく、ツルツルの状態)にもっていくことだと思っています。

今は薬の開発もどんどん進み、外用薬、内服、注射と様々な薬剤がありますが、その方に適した薬剤を選択し、十分な効果をだすために正しく用いていくことが大切です。

まずは寛解を目指す!そして、寛解したら、そこから、なるべく再発させないようにケアを継続していく(プロアクティブ療法)。

寛解しなければ、プロアクティブ療法ははじまりません。

寛解するためには、まずは適切な外用を行うことが基本です。当院は開院以来、看護師による外用指導に重点をおいてきました。

お困りの方は是非、ご相談くださいね。


 

鳥居薬品の社員の方、全員男性でビックリ。メンズに囲まれるというあまりないシチュエーションに緊張しました(笑)

沢山ご質問をいただき、私自身もまた新しい気づきもありましたので、明日からの診療にも活かしていきたいと思います。

 

コツコツとスキンケア、大変だとは思いますが、頑張っていきましょう。

 

鳥居薬品さんのアトピー性皮膚炎に関するサイト 

https://www.corectim-patient.jp/atopic_dermatitis/skin/index.html

 

鳥居薬品

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.04.24更新

4月にはいり、汗に関するご相談がふえてきました。

・ワキの汗が気になって好きな服がきれない

・手にすごく汗をかいてひふがむける

・足の汗がすごくて臭いが気になる

などご相談は様々です。

いわゆる、【汗っかき体質】と【多汗症】とは別の疾患です。

くわしくは当院の多汗症のページにも書いておりますが、原発性腋窩多汗症と診断され、重症度を満たした場合は外用薬による治療が可能です。

近々、手のひらの多汗症治療薬も発売される予定です。

重症の方はボトックスの注射(自費)もおこなっております。

医療機関で治療出来るというイメージがまだ浸透しておらず、残念ながら受診率がとても低い疾患です。

お近くにお悩みの方がいらしたら是非ご紹介くださいね。

 

下記もご参照ください。

ワキ汗治療ナビ https://wakiase-navi.jp

 

 

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

2023.04.04更新


東京で開催されたリビジョンのセミナーに参加してきました。

コロナ禍でweb参加ばかりの3年間でしたので、現地参加は本当に久しぶり。子育て中の身にはオンラインも便利ですが、リアルな会は先生方の率直なご意見などお伺いできて、とても勉強になりました。

リビジョンスキンケア
30年以上前から、研究を重ね、全米の医師たちに高性能なスキンケア製品を提供してきた最先端スキンケアブランドです。

リビジョンと言えば
「ペプチド」
ペプチドとはアミノ酸がいくつか連なったものです。
美肌のキーとなる表皮真皮の結合部(DEJ)を刺激し肌のハリと弾力を保ったり、ボトックス様作用を認めるペプチドもあります。
じっくりと肌を耕し、確実に育てていく「ペプチド」✨
私達世代には欠かせない成分です。レチノールのような刺激はないので、お肌の弱い方のアンチエイジングとしてもご使用いただけることが多いです。

また、もう一つの特徴は、
「プレバイオティクス技術」
皮膚表面のマイクロバイオーム(細菌叢)を整えて、老化の兆候にアプローチし、長期的な皮膚の健康を促進してくれます。

講演内容はご紹介できないのですが、新しい使用法など、症例と共に沢山ご紹介していただき、とても有意義なセミナーでした。講師の先生方、ありがとうございました。

私も、その日の夜から、早速、新しい方法をはじめています。
患者さんのお悩みに応じて、ご紹介してきたいと思います。
ご興味のある方はお声かけくださいね。

投稿者: 皮ふ科・アレルギー科 しおりクリニック

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